洛西ニュータウンは、京都市の事業として1969 年に都市計画決定、事業決定され、その後、京都大学上田研究室によるマスタープランをもとに、設計・工事が行われ、1976 年より入居が開始された、緑豊かで、きわめてすぐれた特徴を持った山紫水明のニュータウンです。
ところが、まち開きから35 年がたち、樹木が大きく育った一方、強剪定による立ち枯れや混植による街路景観の不統一などが見られ始めています。
まち全体が、緑豊かで、きわめてすぐれた特徴を持ち、落ち葉の有効利用など住民の緑に関する意識も高いことから、洛西ニュータウン創生推進委員会(※では、京都市の一般市街地とは違った、洛西ニュータウンのための緑の管理に関する指針が必要ではないかということになり、環境部会を中心にこの「提言書」を作成いたしました。
この「提言書」は、計画当初の優れた「デザインポリシー」をもとに、洛西ニュータウンの特徴ある植栽を生かし、さらに豊かで美しい緑環境を形成・管理していくための基本指針です。
※洛西ニュータウン創生推進委員会
洛西ニュータウン創生推進委員会は、平成19年に設立された洛西ニュータウンのまちづくりのための委員会であり、平成17~18年に洛西まちづくり検討会により作成された「洛西ニュータウンまちづくりビジョン」の実現に向け、京都市洛西支所まちづくり推進課を事務局とし、自治連合会、事業者、学識経験者(アドバイザー)を委員とし、住民を中心とした部会委員により、環境、安心安全ども育成、コミュニティー、生活機能の各部会がつくられた。